安心して住まいをリフォームするために - 建築理宝夢素人考話(建築を考える素人)
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屋根について(4)
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屋根は家を日差しや雨から守る重要な部分です。
■ 金属系屋根の施工方法について

 屋根のリフォームで最も重要なのは施工方法だと Jyuzou は考えます。
 我が家の屋根はボロボロですから、いろんな営業がやって来ます。だいぶ前になりますが、カバー工法なる施工方法で金属屋根にリフォームしませんかと営業マンに言われました。営業マンは金属屋根は軽い屋根材だから、カバー工法でも安心ですと言います。さてこのカバー工法なる施工方法は既存の古屋根の上に新しい屋根材を葺くもので、古屋根廃材が出ません。また、工期も葺くだけですのでかなり短くすみます。また、廃材処分費用や人件費も古屋根を撤去する場合と違って少ないはずです。しかし、いくら金属屋根が軽くてもこの工法による施工は屋根を軽くする事にはならないので、私の考える屋根のリフォームにはなりません。外観は綺麗になるでしょうが、新しい屋根の下に苔を生やした古い屋根があるのでは、リフォームしたとは言えないような気がします。やはり、古屋根は撤去してもらい屋根下地の状態を確認して、下地に腐りがある部分は補修して、新しい屋根材を葺くようにしたいと思います。
 屋根を金属系屋根材で葺くにも、様々な葺き方があります。既製品の加工済み金属系屋根材を葺くのであれば、葺き方は決まっていますが、建築板金業者が鋼板を屋根材として加工する場合には、葺き方に合わせて加工しなければなりません。鋼板を加工して葺く方法は大きく以下の2つに分類されます。
 
 ・ 縦葺き (瓦棒葺きなど/勾配に沿って、縦に屋根材を並べるように葺く工法)
 ・ 横葺き (一文字葺きなど/屋根材を軒先きから棟へと葺きあげてゆく工法)
 
 簡単に言えば、屋根を下から見上げて横から葺くか下(軒先)から葺くかの違いです。それでは、どの様な施工の屋根を選べば良いのでしょうか。私が屋根に求める性能は防水性・断熱性・通気性・遮音性です。屋根材だけにこの性能が求められているわけではありません。施工によってこの性能が引き出される場合もあるのです。そこで、施工による防水性・断熱性・通気性の向上を考えたいと思います。
 

防水性
 防水性は屋根の最も重要な性能です。金属系屋根材は錆で穴があかない限り、水を通す事はありません。問題は施工方法です。金属屋根は野地板の上に「ルーフィング」と呼ばれるアスファルトを原料とした防水シートを張り、雨水の浸入を防いでいます。防水シートは厚さがあるものがより防水性に優れていると言えるようです。

断熱性
 夏の暑い日射を室内に入れないと同時に冬の寒さを防ぐ機能が屋根には求められます。断熱性が不十分ですと、夏は建物内部(特に屋根裏)がサウナのようになり、冬は暖房しても室内は暖まりにくくなります。
 簡単に考えれば、屋根下地の下に断熱材を張ることで外部の熱をシャットアウトし、建物内部の熱はそのままキープすることになると思いますが、それでも屋根裏には熱が溜まってしまうでしょう。そこで、通気性が重要になるわけです。

通気性
 通気性は屋根の形状に大きく左右されるものです。素人にはよく分からないのですが、換気棟などを取り付ける事により、屋根裏の熱気を自然換気し、結露などの防止につなげる事が最も簡単な方法ではないでしょうか。他にも、様々な電動式の換気システムがあります。また、開閉式のトップライト(天窓・ルーフ窓とも呼ばれる屋根に取り付ける窓)も取り付ける事によって屋根裏の換気が出来ますが、屋根勾配が低い屋根では雨漏りの原因になる可能性があるでしょう。

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