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建築理宝夢素人考話
屋根について(3)
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屋根は家を日差しや雨から守る重要な部分です。
■ 屋根材について

 屋根の主材は様々のものがありますが、一般的な現代の住宅で使用されるものは以下のものになります。
 

粘土瓦
 瓦は材料自体が重いので建物の耐震性が強いものが要求されています。屋根を軽くするには不向きですが、瓦は耐久性に優れていて重厚なイメージは魅力的です。
 
・釉薬瓦(ゆうやくかわら)
 陶器瓦とも呼ばれ、プレス成形した瓦形の素地(しらじ)を乾燥させた後にガラス質のうわ薬である釉薬かけ、釉薬を乾燥させた後に焼成させた瓦。赤褐色・青緑色・うぐいす色などのさまざまな色を出すことができる。
 
・無釉瓦(むゆうかわら)
 無釉瓦には、いぶし瓦・素焼瓦・練込瓦などがあります。いぶし瓦は、焼成過程でいぶしと呼ばれる燻化を行い表面に銀色の炭素膜をつけたもので、渋い銀色の光沢を持ちます。銀色瓦、黒瓦とも呼ばれています。素焼瓦は粘土の生地そのままの色を出した瓦でヨーロッパの瓦に多く見られます。日本では沖縄の琉球瓦などがあります。練込瓦は金属酸化物を粘土に練りこみ、焼成時に起こる金属の発色を利用した瓦です。
 

スレート
・人工スレート
 住宅屋根の代表格が「カラーベスト」「コロニアル」といった商品名の石綿スレート(アスベスト形成板/人工スレート)です。石綿スレートはセメントに石綿を混ぜて高圧プレスしたもので、表面を着色している材料が多く、古くなると色落ちします。現在ではアスベストが発ガン性があることから、アスベストの含有量1%以下の「ノンアスベスト」やアスベストの含有量0%の「ゼロアスベスト」が各屋根材メーカーから販売されています。厚さは4mm〜12mm程度と薄く、この屋根材を使用した屋根は瓦屋根の1/4程度の重量になります。
 
・天然スレート
 スレートには人工スレートの他に天然スレートがあります。天然スレートは粘板岩などを薄板に加工したもので、退色しない自然の色を持つ独特の質感がある屋根材です。
 

金属系屋根材
 金属系屋根材は材料自体が軽量で自由な形状加工できる屋根材です。 金属系屋根材の種類はカラーステンレス、カラーアルミ、フッ素鋼鈑、ガルバリウム鋼鈑、カラー鉄板、銅板などです。 最近ではガルバリウム鋼板のものが多く普及しているようです。 鋼板自体には断熱性や遮音性はありませんので、断熱材が裏打ちされているものでなければ雨音や寒さ暑さに悩まされる事になりかねません。 鋼板を建築板金業者が加工して屋根を葺く場合には、屋根下地に断熱・遮音の処理をする必要性があると思います。
 鋼板の種類にもよりますが、軽い鋼板のものであれば屋根は瓦屋根の1/10程度の重量になります。
 
 ちなみにガルバリウム鋼板は業者によってはガリバリウム鋼板とも呼んでいます。 どっちが正しいのかは判りませんが、板金業者が縮めて「ガルバ」と呼んでいるので、ガルバリウム鋼板が正しいかと思います。(鋼板メーカーも「ガルバリウム」としています。)さらに、ガリバニュウムやガルバニュウムとも呼ばれているようです。 呼び方が若干違うので、Googleで調べてみると以下のような結果になりました。(検索結果の件数順)
 @ガルバリウム > Aガルバリュウム > Bガルバニウム > Cガリバリウム >
 Dガルバニュウム > Eガリバリュウム > Fガリバニウム > Gガリバニュウム
 

In the case of
 Jyuzou's home

 我が家の屋根材は石綿スレートです。色落ちしているどころの話ではなく、苔も生えています。もうボロボロです。いちばん興味のある屋根材は天然スレートですが、重量もあるし、価格も高いので私のリフォームプランには添いません。やはり、今流行の金属系屋根材を使用したいと思います。
 

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